ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、ふく(うつせみ)役の小野花梨さんから!


小野花梨さんの第31回振り返り

——今回、ふくが赤ん坊とともに殺されるという悲劇が起こりました。ふくを演じきった今のお気持ちをお聞かせください。

ふくの人生は、ハッピーエンドだったと思います。愛する人(新之助/井之脇海)と足抜けして、生き延びて、子どもを授かって、すごく稀有けうなハッピーガールだったと思うんです。だから、いろいろつらいこともありましたけど、私はとっても幸せだったなと思います。

ひとつ大きな無念があるとすれば、とよ坊も一緒に亡くなってしまったことで、あまりにも悲しいことだと思います。とよ坊が新さんと共に生き残ってくれて、ふたりの未来を願えるんだったらどこかで諦めもついたかもしれません。

——ふくにとって、新之助はどのような存在でしたか?

新さんは本当にずっと愛してくれていたので、横にいて不安な気持ちになることがあんまりなかったです。そういう意味では、新さんなら自分がいなくなっても大丈夫だと思って死ねたんじゃないかなと勝手に思います。

もちろんお別れは悲しかったと思いますが、最後の最後まで二人は想いあっていて、それだけはずっと揺るぎなかった……。脚本の森下佳子さんから大きなプレゼントをいただいたなと思っています。