ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、小一郎(豊臣秀長)役の仲野太賀さんから!


仲野太賀さんの第2回振り返り

――村が野武士の集団に襲われて、小一郎が信吉(若林時英)の亡骸なきがらを目の当たりにするシーンは鬼気迫るものを感じましたが、どんな思いを持ちながら演じていましたか?

故郷の中村が焼かれ、友達が惨殺され、雨の中で慟哭どうこくし、藤吉郎(池松壮亮)に「侍になれ!」と言われる……、ここは小一郎の物語の始まりとして、すごく重要なシーンだと受け止め、クランクインの前から、とても気持ちが入っていました。

農民である小一郎は、このときに侍になると決意するのですが、それは現代を生きている僕には想像もつかないほど大きな決断だろうなと感じました。時代劇を演じるときに僕がよく思うのは、演じる上で、「役の感情の振り幅が現代劇とは大きく異なる」ということ。常に斬る、斬られるという、生きるか死ぬかの局面が隣り合わせの時代で、あの中村でのシーンは、生死を覚悟する、そのボーダーを越える瞬間でした。

第1回からあのシーンまでは、小一郎の感情は現代を生きる人でも理解できるものでしたが、あの局面においては、そうではない。これは僕の勝手な解釈なのですが、この物語が一気に時代劇になる、超えていく瞬間だと感じて、それが見ている人たちにもしっかり伝わるものにしたいと思いました。ここから戦国時代の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の何かが始まっていく、その大事なスタートだなと考えて撮影に臨みました。