
「深夜便のうた」は、大人が口ずさめる歌を「ラジオ深夜便」から発信しようと、2006年に始まりました。2か月に1曲、新曲をリスナーにお届けしています。2025年12月~2026年1月放送のうたは、伍代夏子さんが歌う「一枚の写真」です。
「一枚の写真」
作詞:朝倉 翔 作曲:藤原いくろう
編曲:藤原いくろう
伍代夏子さんのメッセージ
深夜はひとりが好きな私にとって、次の仕事の準備をしたり、考え事をしたり……静かに自分を見つめ直せるとても貴重な時間です。恐らく皆さんも、さまざまな思いでラジオをお聴きのことと思います。
この歌は、自然で親しみやすいメロディーに乗せて、誰もが通ってきた「あの日」「あの頃」を歌っています。若さゆえ傷つけ合い、別の道を選んだ2人。泣いて、後悔して、苦しんだ日々――今、思い起こせば、ちょっと切なくなる思い出です。でも今では遠い過去。1つ悲しみを越えるたび、優しさが増して、「あの頃」の自分を肯定することができる。
今、幸せを感じることができるのは、「あの頃」の経験があったから。この曲を通じて、皆さんとそんな思いを共有できたらとてもうれしいです。
演歌は歌の主人公を演じ、感情を前面に出して歌いますが、今作はなるべく抑えて、感情をかみしめて味わいながら歌いました。リスナーの皆さんにどう受け止めていただけるのか、ちょっとワクワク、楽しみです。
ごだい・なつこ
東京都渋谷区出身。1982(昭和57)年歌手デビュー。ʼ87年、3度の改名を経て伍代夏子として再デビュー。ʼ90(平成2)年、「紅白歌合戦」に初出場。以来、通算22回の出場を果たす。ʼ99年、俳優で歌手の杉良太郎と結婚。夫婦で福祉活動にも積極的に取り組んでいる。趣味はカメラ。2021(令和3)年、初の写真展を開催。ʼ23年、7月25日を「伍代夏子の日」として、日本記念日協会が認定。和文化の伝承、ペット防災の取り組みなど、音楽のみならず活動の幅をますます広げている。
取材・文/河上いつ子
(月刊誌『ラジオ深夜便』2025年12月号より 本誌には「一枚の写真」の歌詞も掲載されています)

「一枚の写真」は、2025年12月から2026年1月にかけて、毎日、「ラジオ深夜便」1時台の終盤で流れます。放送後は、らじる★らじるの聴き逃しで聴くことができます。らじる★らじるの聴き逃しは、こちらから
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