12月4日(木)の放送でついに最終回を迎える夜ドラ「ひらやすみ」。
真造圭伍による同名漫画を原作に、ひょんなことから一戸建ての平屋を譲り受けたフリーターの生田ヒロト(岡山天音)と、そこに転がり込んできた従妹の小林なつみ(森七菜)との暮らしぶりや、周囲の人々との交流を丁寧に描きます。
主人公・生田ヒロトを演じる岡山天音さんから、共演者への印象や視聴者の皆さんへのメッセージが届きました。
生田ヒロト役 岡山天音
29歳のフリーター。阿佐ヶ谷在住。元俳優。現在は近所のつり堀でバイトをしている。恋人もなく、将来への不安もない。くよくよ悩むことはしないが、夕飯を何にするかはめっちゃ考えるというノンキな自由人。ひょんなことで近所の平屋に住むばーちゃん・和田はなえ(根岸季衣)と仲よくなり、週2回夕食をごちそうになる仲に。はなえの急死後、平屋を譲り受けることとなる。
【岡山天音さんのコメント】
――ひらやすみ第5週を演じてみていかがでしたか?
ヒロトは割とフラットに過ごしていることが多いのですが、ヒデキ(吉村界人)にいろいろ動きがあって、それに呼応して、ふだんと違うイレギュラーな時間を彼も過ごすという週でした。ふだんのひらやすみとは温度が違っていたので心に残っています。

ヒデキと2人で釣り堀に落ちるシーンはとても楽しかったです。釣り堀の池に落ちる経験はそうないので(笑)。吉村界人君はお芝居の扱い方がとても独特で、一緒にお芝居をしていても刺激的。彼が演じるヒデキと、自分がヒロトとして対峙するというのはとても印象深いシーンになりました。

――共演の森七菜さんの印象を教えてください。
森さんとお芝居するのは初なのですが、これまでの出演作を目にする機会は何度もあり、独自性がかなりあって面白いと感じていました。今回、ヒロトとなっちゃんというとても近い距離感で演じられたわけですが、“生き物感”があるというか、本当に何が飛び出してくるか分からない。勉強させていただいています。とてもエキサイティングな現場になりました。
――吉岡里帆さんの印象を教えてください。
吉岡さん演じるよもぎさんとは、本当にピンポイントでしか絡みがなかったのですが、自分が原作から感じていた“よもぎさん”のイメージから、更にいろいろな要素が乗っかっているように思いました。キャラクターの魅力がさらに拡張されているというか、立体的なよもぎさんになっている。そこは吉岡さんだけが乗せられた魅力だと思います。また、あらゆる物事に対する吉岡さんの姿勢やまなざしが卓越していて、衝撃を受けました。そばでお芝居させていただいて、背筋が伸びるといいますか、自分には真似できない真摯さを感じます。
――明日が最終回の放送となります。視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
ドラマは週1放送が主流な中で、月〜木に15分ずつ放送するこの「夜ドラ」という枠、そして「ひらやすみ」は、ルーティンを終えたあと、1日の最後に見ていただくにはすごくぴったりな作品だと思っています。忙しい人はつい見過ごしてしまう“日々の輝き”“世界のきらめき”のようなもののありかを教えてくれるドラマなんじゃないかなと。
そんな「ひらやすみ」の世界で過ごせた時間は自分にとってもすごく特別で、そのかけらを皆さんにも味わっていただけていたらと思います。最後までご視聴いただければうれしいです。
【最終(第20)回あらすじ】
ヒロト(岡山天音)となつみ(森七菜)の元に山形の実家から届いた段ボールの中には、大量の里芋が。そこでヒロトとなつみは芋煮パーティーを開催することに。それぞれ、ヒデキ(吉村界人)とあかり(光嶌なづな)を誘う。芋煮用の大きな鍋を探している途中、ヒロトは偶然、はなえ(根岸季衣)が遺した白い紫陽花の押し花を見つける。それは、生前はなえが怪我をして入院した時、ヒロトがお見舞いに持って行ったものだった――。
夜ドラ「ひらやすみ」(全20回/5週)
毎週月曜~木曜 総合 午後10:45~11:00
毎週土曜 総合 午前0:35~1:35 ※金曜深夜(再放送)
※NHK ONEでの同時・見逃し配信中(ステラnetを離れます)
原作:真造圭伍
出演:岡山天音、森七菜、吉村界人、光嶌なづな/吉岡里帆、根岸季衣 ほか
ナレーション:小林聡美
脚本:米内山陽子
音楽:富貴晴美
音楽プロデューサー:福島節
演出:松本佳奈、川和田恵真、髙土浩二
制作統括:坂部康二、熊野律時
プロデューサー:大塚安希
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