現在放送中の、連続テレビ小説「ばけばけ」。松江の没落士族の娘・小泉セツと、外国人の夫・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに紡ぐ“夫婦の物語”です。
クマ役の夏目透羽さんから、ドラマについての感想や、役についての思いを語ったメッセージが届きました。
クマ 役 夏目透羽

松野家の女中。
熊本でのトキたちの暮らしを一人で支えるがんばり屋さん……だけど、がんばりすぎてしまうことも。
【夏目透羽さんのコメント】
――出演が決まったときのお気持ちは?
初めて受けた朝ドラヒロインオーディションが「ばけばけ」でした。今までご一緒させていただいた俳優さんも多く出演されている作品なので、放送前から「撮影面白いよ」と聞いていて、私も出たいとずっと思っていたんです。いざ放送が始まると、そのあたたかさと面白さに魅了されました。スキップができるまでの過程を描くなど、大きい事件が起きるわけじゃないけれど日常の中に成長や発見があり、うれしさも悲しさもいっぱい詰まっている所が大好きです。「日常に感謝しよう」という感じでもなく、ただただ寄り添ってくれる。そこがいいなと思います。
クマ役に決まった時はうれしすぎて「うれしいメーター」がショートし逆に冷静で、しばらくしてやっと衝撃とうれしさが込み上げてきました。クマ役のオーディションではバレーボールをしたのですが、簡単なルールを思いっきり間違えてしまいました。そういう所が、クマの少し抜けている姿に重なったのかもしれません(笑)。

――演じられるクマはどのような役柄でしょうか?
クマは松野家の皆さんへの愛にあふれたひたむきな子です。プンプンしているのは怒っているからではなく、女中としての使命感が強いから。ムッとした表情もこの人たちの役に立ちたいという思いが強すぎるがゆえなので、そこが視聴者の方々に伝わるといいなと思います。誰にも見られていない時は「ふふふん♪」と鼻歌をうたいながら仕事する、ご機嫌な面もあるんですよ。
そんなクマから見て、司之介さんは松野家の中で一番話しかけやすい人。だから、ちょっと強めに接していけるのだと思います。司之介さんの隣にクマがいることも多いですね。司之介さんからクシャ顔を向けられたシーンでは、クシャ顔返しをしてみましたのでご注目ください。
クマが使う熊本ことばでは「ばってん」や「たい」がかわいくてお気に入り。私は埼玉出身で方言がないので、プライベートでも熊本ことばを使いたいくらいです。ただ、セリフが「そぎゃん」だけのところは難しくて何パターンも撮りました。どの「そぎゃん」が使われるのか、放送を見るのが楽しみです。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
熊本編からの参加なので馴染めるか不安でしたが、「私、元々いたっけ?」と思うほど皆さんが温かく迎え入れてくださいました。池脇千鶴さんは「透羽ちゃん、透羽ちゃん」とたくさん話しかけてくださるし、髙石あかりさんももう何ヶ月も一緒にやってきたかのように接してくださって。初日に撮った中庭に出るシーンでは下駄をうまく履けなかったのですが、スムーズにいくようにあかりさんが下駄の位置を変更したり、監督に立ち位置の提案をしたりしてくださいました。今もずっとぽかぽかな気持ちで撮影できています。正木役の日高由起刀くんや丈
役の杉田雷麟さんもたくさん話しかけてくださって。そのおかげで同世代の雰囲気ができていると思います。岡部たかしさんとは、ドラマ「新宿野戦病院」以来2回目の共演。その時も岡部さんの役に強く言う人物を私が演じたので、なんかずっとすみません……となりました(笑)。

ちなみにクマが「あんたがたどこさ」をするシーンでは、私が記憶していた歌詞とメロディーがめちゃくちゃで! 「あれ? 周りの方と違うかも」とテストで気づき、急いで確認しました。「煮てさ、焼いてさ、食ってさ」の順番が入れ替わり、先に食ってから焼いていました。
――熊本編の見どころを教えてください。
松江編の素敵な雰囲気や面白さはこれからの熊本編でも続いていきます。クマをはじめ、正木くんや丈くんも加わってより一層にぎやかになった松野家を楽しみにしていてください。私自身が温かく迎え入れていただいたのと同じようにクマも松野家の中に温かく入れてもらっているので、ご覧になった皆さんが今日1日をちょっと優しい気持ちではじめられると思います。熊本編も頑張ります!
【物語のあらすじ】
この世はうらめしい。けど、すばらしい。
明治時代の松江。松野トキは、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子です。
松野家は上級士族の家系ですが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。とても貧しい暮らしをすることになってしまいます。
世の中が目まぐるしく変わっていく中で、トキは時代に取り残されてしまった人々に囲まれて育ち、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごします。
極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込んできます。
松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事です。外国人が珍しい時
代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、トキは女中になることを決意します。その外国
人教師はギリシャ出身のアイルランド人。
小さい頃に両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いたのでした。
トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされます。ところが、お互いの境
遇が似ている事に気が付き、だんだんと心が通じるようになっていきます。しかも、二人と
も怪談話が好きだったのです!
へんてこな人々に囲まれ、へんてこな二人が夜な夜な怪談話を語り合う、へんてこな暮らし
が始まります――。
2025年度後期 連続テレビ小説「ばけばけ」
毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15ほか ※土曜は一週間の振り返り
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
出演:髙石あかり、トミー・バストウ/吉沢亮 ほか
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史、小林直毅、小島東洋
公式Xアカウント:@asadora_bk_nhk
公式Instagramアカウント:@asadora_bk_nhk